Bloque パブリックベータのお知らせ
先週、Bloque のβ版をリリースしました。PR TIMES のプレスリリースへのリンクを貼っておきます。
【新製品】情シス部門のない中小企業向けMCPゲートウェイ「Bloque」β版を提供開始—MCPサーバーの設定・認証情報・実行環境・利用ログを一元管理 | 株式会社もばらぶのプレスリリース
情シス部門がない中小企業での AI 活用の実態
AI を活用している中小企業の場合、AI に詳しい人・興味のある人が経営層から旗振り役を任されることがよくあると思いますが、その人がチーム全体の AI ツールを外部と接続する仕組みの責任者になっているはずです。
その人は、次のような問題に直面しています。
- API キーが、チームメンバー十数台のノート PC の設定ファイルに散らばっている
- チームの AI ツールが実際に何に触れているのか、把握する手段がない
- 新しい人が入るたびに、MCP のセットアップを教えたり自分自身で設定したりして、時間が取られる
こうした問題を解決するために作られたツールは沢山ありますが、どれも大企業向けです。
- Kubernetes 上にデプロイするゲートウェイ
- ID プロバイダーの存在を前提としたプラットフォーム
- 料金ページが「営業に問い合わせる」ボタンだけの製品
20人規模の会社であれば、あなたは「顧客」ではありません。
Bloque がすること
Bloque は、ホスト型の MCP ゲートウェイです。管理者一人が MCP サーバーをセットアップすれば、あとは全員が一つのエンドポイントに MCP クライアントを向けるだけです。そのエンドポイントの裏側では以下のような事が出来ます。
- 承認済みサーバーをチームで共有
- 自社で使う MCP サーバーを選べば、全員がそれを利用できます。ローカルで何かを設定する必要はありません。
- 認証情報は一度だけ、暗号化して保存
- GitHub 組織、Slack ワークスペース、共有データベースを一度接続すれば、キーが誰かのローカル設定に残ることはありません。
- メンバーごとのキー
- 誰かが退職したらそのキーを無効化するだけです。他は何も変わりません。
- 「誰が何を呼び出したか」のログ
- エンタープライズ向けの大がかりな監査機構ではなく、「今日、うちのAIは何に触れたのか」という問いに答えられる程度のもの。
それ以外に、サーバーをテストするためのプレイグラウンドと、不具合発生時のデバッグログも用意しています。
Bloque の生い立ち
Bloqueは、オープンソースの Plugged.in のフォークとして始まりました。
Plugged.in は MCP 管理機能を持つ AI コンテンツプラットフォームですが、必要なのは MCP 関連機能だけでした。そこで MCP サーバー管理のコア部分だけを残し、それ以外はすべて取り除いた上で、ホスト型・マルチテナントのゲートウェイとして作り直しました。1つのルーター、テナント毎の分離された実行環境、チーム単位の課金という形です。
今回のベータ版でできること・できないこと
今回は有料の公開ベータとしてローンチします。 ベータですので、対応範囲・制限事項について少し記載します。
基本的には全ての機能は動作します。
現状、設定された MCP サーバーは共有の(MCP サーバーを設定した管理者の)アップストリーム認証情報を使用し、メンバーごとのキーやログは Bloque 側で管理されています。例えば Slack MCP サーバーを使う場合、どのユーザーがどのツールを使ったかのログは Bloque 側に残りますが、Slack MCP 経由で Slack に投稿すると、Slack 上では管理者が投稿をする形になります。そのため、現在の Bloque はチーム共有リソース(共有DBなど)には非常に適していますが、個人アカウント用としてはまだ最適なツールとは言えません。
正式リリース(GA、おおよそ8週間後)では、ユーザーごとの OAuth に対応する予定です。各メンバーが、それぞれのツールで「自分自身として」操作できるようになります。
エンタープライズ向けゲートウェイの世界でこれを実現しようとすると、10ユーザーで月額499ドル前後からのプランが必要になります。一方 Bloque なら、同じ10人チームでもGA時点で月額101ドル、ベータ期間中に登録すれば1年間は月額85ドルです。役員にお伺いを立てることもなく経費申請できる価格かと思います。
ベータのお客様は、12か月間ベータ価格が固定されます。Teamプランは月額29ドル+シートあたり7ドル(GA後はシートあたり9ドル)。基本機能を試すだけであれば、無料プランもご用意しています。